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WOORKSシミズのわくわくWOORKStyle [日々の体験]

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このブログ 空茫々を紹介してもらいました。
前々回にアップした「君がいてくれてよかった」も
あわせて紹介いただいています!

WOORKSシミズのわくわくWOORKStyle
        ↓
 http://facebook.com/WOORKStyle


出版もされています
        ↓
http://www.woorks.co.jp/books/

是非、お聞きになってください~

あけぼの子どもの森公園 [日々の体験]

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公園が好きだ。
なんでだろう、とぼんやり考えていたらふと思った。
公園は誰のものでもないからな。
基本、訪れる人皆のものだ。
その自由な感じがとても好きだ。
大概の土地は誰かの私物だ。
特に都市部においては。
クモの巣のように境界線だらけだ。
ここから先は、俺の、私の。
めんどくさい。
広い芝生を前にして、
日当たりの良さそうな場所に敷物を敷いて寝転ぶ。
う~ん最高。

あけぼの子どもの森公園に行ってきた。
ここが無料なんて!

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サイコー!
今日も平和で最高だ!
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秋の色がとても綺麗。
寒くなるのも悪くないな。
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めぐりめぐって [日々の体験]

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突然、子供の服を自作したくなった。
とりあえず素材を手に入れるべく、
古着屋へ出掛ける。
生地を買って、型紙ベースで作るのも、
もちろんありなのだが
大人の服を上手くリメイクしている人の
作品を見て、
僕も最初はそこから始めることにした。
これがまた、楽しい。
自分の服を選ぶのとはまた違った楽しみがある。
選ぶ観点がまったくちがうため、
今までならまったく気に留めなかった
レディースや安物のTシャツまで全て購買の対象になる。
坊主にヒゲの大男が(僕)一心不乱にレディースの
商品を探しまわり、
店にいた女性はさぞかし迷惑だったと思う(笑)
そんな時、
壁に掛けてある革ジャンに目がいった。
う~ん、なんか見覚えがあるっ
と思ったら半年ほどに捨てた僕の革ジャンだった(笑)
最初は妻が古着屋に売ったのかと思い、
妻に確かめたが、リサイクルの日に捨てたとの答え。
どこをどう巡ってきたのか、また持ち主の前に現れるとは。(笑)
ちなみにこの革ジャン、なかなか味もあって気に入っていたのだが、
ちょっと放っておいたらどうにもカビくさくなり
干したり、色々してみたがどうしても臭いがとれず、
仕方なく捨てたという経緯。
恐る恐る臭いを嗅ぐと、あのカビ臭さはない。
さすがプロ、どうやって取ったのだろう。
僕がこの革ジャンを所有していたとき、
オリジナルのタグをはがして
白のペンキで、はがした後に Sledgehammer と書いた。
それがそのままで売られていて
それで一発で気がついたのである。
商品説明のブランド名もSledgehammer
となっており、なんだか笑ってしまった。
なるほどなかなか上手く書いてあり、
そんな名前のブランドがあるのかは知らないが、
オリジナルとも見えなくもない。
値段は6980円となっていた。
20年前に10万ほどで買ったもので、
一度はゴミにしたものだから
値札を見てなんだかニンマリしてしまった。
またいつかどこかで会おう!僕のライダース!(笑)
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初製作 [日々の体験]

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↑長女が僕の誕生日に作ってくれたコップ

古着屋で手に入れた服を眺めて
(これで何を作るか)と僕は寝転びながら考えた。
こうして改めて服の構造を観察してみると
思っていたより複雑な行程を経て
その形を成していることに驚いた。
夢は自分のジーンズを作ることだが
そこに至る道は険しそうだ。(笑)
色々考えていたら眠くなり
そのまま転寝をしてしまった。
目覚めると妻が使い古しのタンクトップから
長男のズボンを作っていた。
それに触発され、まずできる事からと
Tシャツの袖をぶった切り
ハーレーのワッペンを縫い付けて
帽子を作ってみた。
長男も機嫌よくかぶってくれて
上々の滑り出しである。
腕を上げて色々なものにチャレンジしてみたいなぁ。
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自作スピーカー [日々の体験]

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先日、職場で「月刊ステレオ」という雑誌の付録をもらった。
付録といってもLUXMANのミニデジタルアンプと
FOSTEX製のスピーカーユニット×4。
職場で廃棄される雑誌の中から頂いてきたものだ。

今日組み立ててみた。
デジタルアンプの方はほぼ出来上がっているので、
難なく組み立て終了。
こちらはそのうちに電動ドリルを購入して、
アクリルのケースなんかを加工してかっこ良く仕上げたいな。
本日のメインはスピーカー。
まずダイソーに行き必要なものをそろえる。
Webで色々と参考になる情報を調べていたので、
その情報をもとにスピーカーの箱の部分を物色する。
この箱の部分を何にするか、という思案が本当に楽しい!
昨日から色々なものを想像し、それがうきうきするほど楽しかった。
Webを見ていると皆、色々な素材を使って素晴らしいスピーカーを
作っている。
結局今日は和紙を貼付けた箱を購入。
家に帰り早速制作開始!
が、、、、、、、、、、、

コーン紙部分の接着が甘かったのか何なのか、

失敗!

がまだユニットは二個残っている。
初めてのスピーカー制作。
朝からダイソーに行き材料を揃え、失敗確定が夕方の4時頃。
心は折れそうだったが、またダイソーへ(笑)
再チャレンジ決定!
今度は慎重に慎重に制作する。
そして、
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できました。BOSEのスピーカーの上にのっているのが、本日制作したスピーカー。
恐る恐る音を出すと

素晴らしい〜!
いや〜あきらめないで良かった。
音のビビリも無く、低音も想像していたよりだいぶ出ている。
なにより小さい音で聞いた時の音がきめ細やかでいい感じ。
初めてステレオを買った時の中学生のようなはしゃぎようで
家族を呼びその音を聞いてもらい、娘に褒めてもらった(笑)
スピーカー制作第1号、無事大成功!
末永く趣味にしていきたいなぁ〜。







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ひっそり ゆったり のんびりと [日々の体験]

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僕は人が多いとこが苦手。
この間、近所のモールに出かけたのだが、
予想外の人ごみに、夫婦揃ってテンションダウン。
歳とってきてからだと思っていたが、
考えてみたら幼い頃からずっと人が多いとこがキライだった気もする。
かつての職場だったライブハウスも
考えてみればあまり好きな場所ではないかも。(笑)
暗いし、狭いし、だいたい地下Or一階だし。
僕は明るくて 広くて 見晴らしが良くて 静かなところが好きだから
全部逆だもんな。(笑)
若い頃はとにかく人に合わせて
楽しんでいるフリをしていたようなとこが無きにしも非ず。
自分のペースでやれるようになってきた最近になって
そんな風に昔のことを思ったりする。

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先日奥多摩湖のちょっと先にある川へ家族で遊びに行った。
ちょっとした崖下にある川だったので
真剣に娘を抱っこしてそろりそろり降りていく。
川を渡り、日陰を見つけてレジャーシートやサマーベッドをセットする。
長女は大分、水に慣れてきたようで
去年の夏とは大違いで積極的に水の中へ入っていく。
沢山の石をせっせと運んでは流れを堰き止めて
天然のプールを嬉しそうに、次女と協力して作っていた。
やはり川の流れが楽しいのだろうな。
ほんとに楽しそうに2人で遊んでいた。
その時ふと思ったのが、
ちょっと前に観た「ロッタちゃんと赤いじてんしゃ 」
というスウェーデンの映画での家族揃ってのピクニックのシーン。
カッコつけるわけでなく、
けっこう素で白人的な家族の休日の過ごし方というのは
共感してしまう。
ひっそり ゆったり のんびりと プライベートを大切にした
その過ごし方は、まるで通勤時間帯の新宿駅のような
真夏の湘南の海での休日とは
対極にあるような気がする。
ちなみにこの映画のワンシーンで
子供たちを水辺で遊ばせる時、救命胴衣を両親が
着させる場面があるのだが、
妙に感心してしまった。
さすが北欧、スウェーデン 進んでるな~世界で一番進んだ地域だな~
なんて思ってしまった。
帰り道娘達は遊び疲れて車の中でグッスリ。
妻と2人昔話に花が咲いて
この日もまた 良い休日だったな~。

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横浜 [日々の体験]

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ちょっと前になるが、家族で横浜へ泊りがけで遊びにいった。
娘達は「アンパンマンミュージアム」、僕ら夫婦にはちょっとリッチなホテルでの
一泊が、大人&子供たち双方に相容れられる計画として、
けっこう前から、行こうと2人で言っていた。

ホテル地下の駐車場に車をとめて、まず向かうは
「アンパンマンミュージアム」
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入り口近くの吹き抜けにて撮影。
このアンパンミュージアムまず驚いたのが、
その入場料&販売品グッズの高さ!
敷地内にご丁寧にATMまである(笑)
いやぁ~、子供たちは大喜びだがパパ&ママは苦笑い。
はっきり言って外で煙草でも吸って待っていたかったのだが、
妻の猛烈な反対により中へ。
う~む、はっきり言ってつまらない。居場所がない。
が、子供たちは大喜び。
途中から娘たちの大喜びの表情をビデオカメラに収めることに集中し、
実はそれが妻の策略だったことに気が付く(笑)。
そう、僕は専属カメラマンとして、アンパンミュージアムにいたのだ。
まあおかげで娘たちの素晴らしい笑顔が映像に残せた。
場所を頻繁に移動し、ズームを多用して、レンズ越しに娘たちを追う。
遥か昔にテレビで、子供たちの運動会の様子を必死で写すパパ達
を特集した番組を思い出した。
いつしか知らないうちに僕もそんなパパの1人になっていたな(笑)
僕の人生の中でアンパンマンミュージアムに行くことがあるだなんて
大げさでなく予想すらしたことがなかったので、
あらためて驚きだな。
♪愛をもっと~自由をもっと~思い通りになんていかないものだわ~♪

アンパンマンミュージアムを出た僕ら家族はブラブラとホテルへ向かった。
チェックインを済ませ品の良いスタッフの案内の元、部屋へ。
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今回はちょっと奮発してスイートにした。
ベットルームからは夜の横浜の素晴らしい夜景!
大型テレビが邪魔だったが、180度眼下に拡がる無数の光は
ホント、星のようで綺麗だったな~。
部屋で小休止した僕らは食事をしに夜の横浜へ。
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散策中にハードロックカフェを発見。
丁度僕が18~19くらいの頃、けっこう流行って、
街でハードロックカフェTシャツを着ていた人がいたりして。
当時を思い出し何だか懐かしかった。
皆でご飯を食べた後、
満腹のお腹をさすりながら、
普段だとここから家に帰るのだが、
今日はあの素晴らしい部屋に泊まっていけると思うと
なんだかニンマリ。
近くの公園をぶらりと散歩した後
部屋へ戻る。
何故かシャンパンをグラスで飲みたくなり、シャンパンを買ってから。
ここのホテル、部屋にバルコニーが付いていて
それもあってここに決めたのだが、これがまた良かった。
ホテルの部屋って密閉感というか、そんな感じがあまり好きではないのだが
バルコニーがそれを中和してくれる感じとでもいうか。
夜風に吹かれて、ベイブリッジを見ながらいただくシャンパンは
最高でございました。
こんな環境で曲でも作ったら、さぞかし今書いている曲とはちがう曲が
できそうだななんて思いました。

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朝、そのバルコニーからの眺め。
ホテルをチェックアウトした後はそのまま
部屋から見えていた観覧車へ。
この観覧車、独身のときに妻と2人で乗ったことがあり
家族4人で乗るとなんだか感慨深かった。
なんだかんだ言ってもやはり家族とは良いものですな~。
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赤レンガ倉庫まで散歩の後、自宅へ。
とても、とてもリラックスできたそれは良い休日だったな~。
いや~いいです横浜。
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分かっていなかったこと [日々の体験]

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自分のことは40年近く生きてきても分からないことが多い。
ココロのことも、そして体のことも。
ちょっと前になるが、健康診断を受けた。
初体験のバリウムなども含む、結構ちゃんとしたのを半日がかりで受けた。
バリウムはかなり決死の覚悟だったのだが、
あまりキツくもなく、すんなり検査終了でなんだか拍子抜けした。
身長は何故か5ミリほど伸びていた。
たぶん姿勢を気にする習慣がかなり身についてきて
背骨が伸びたのかな。
20歳の頃のパスポートに記載されている身長よりも
3センチ程高く、186.7cmとなって今まで一番高い数値が出ている。
もうそろそろ縮み始めてもおかしくない年齢なので
ちょっと嬉しい。
20歳の頃の姿勢が悪かったのか、実際に伸びたのか
因果関係は不明だが、身長をグラフにして
いまだわずかだが右肩上がりが続いていることに
僕らしい滑稽さも感じたりもするのだが。

今回一番驚いたのは体内年齢の欄。
なんと、なんと 20才!
なぜだろうとよく結果を見てみると、
基礎代謝の数値が異常に高い(笑)
調べてみると10代の平均値よりも高い(笑)
この結果を見た後、僕は愕然とした。
今まで、なぜこんなにお腹が空くのだろうと思っていた。
なにもしていなくても、ただ寝ていても、
僕はお腹が空くのが早い。
朝ごはんを食べても、ちょっと電車に乗って目的地へ着くと
もうお腹が減っている(笑)
その謎が解けた(笑)
なにもしていなくても勝手に体内でカロリーを消費しているのである。
っとこのブログを書いている今も、
牡蠣鍋を晩飯にたっぷり食べたにも関わらず、
小腹が減ってきている(笑)。
僕は深読みするところもあるので、
精神的な欲求不満を食べることで解消しようとしているのか?
などと考えたこともあったのだが、
原因はそんな高尚なものではなかった。
たんなる個人的な生理現象であった(笑)
繰り返しますが、人は自分のことは分っていないことが真に多い。
基本的なことながらビックリしました。
テヘ。
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昨日見た夢 [日々の体験]

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その日、俺は退屈だった。
かなりの広さの座敷には
俺と妻の親戚が所狭しと並び、
時折、娘の桜子の歓声が聞こえた。
俺は窓際から空を眺めていた。
10月だというのに湧き上がった積乱雲に
軽い戸惑いを感じながら、
ただ表情だけはなんでもない風を装って
無意味な作り笑いを浮かべていた。
まだ一歳の次女の美和は
俺の腕で静かな寝息を立てて眠っている。

「弘樹君、これからはね、労働なんかで生計を立てる時代では
 ないよ、君。頭脳と感性でネットワークを構築していかないと」

となりにいた妻方の親戚が俺に話しかける。
名前を思い出せないことを隠すように、
俺は無言でもっともらしく頷く。
時は西暦2030年。
長い間世界を牛耳っていたアメリカは、
増えすぎたニグロ系とヒスパニック系に国を乗っ取られ、
アングロサクソンは東部地方に固まって彼らに対抗したが、
その内政の混乱に国力を著しく後退させた。
その期を逃さなかったのが、
核に変わる新しい武器であるレーザによる兵器の開発を成功させた
ブラジルである。彼は言葉を繋ぐ。

「アメリカ、平たく言えば白人の世界支配の時代は終わりを告げた。
 これからはブラジルを始めとする南米諸国の時代さ。
 あそこに住む連中とどう渡り合っていくか、
 この事を国としては最優先に考えなければいけないのになぁ」

その事においては俺にも多少の意見があった。
ブラジル駐日大使のルイス・ナブーコが昨日未明
焼死体となって青山にある大使館で発見された。
自国の強力な軍隊を背景に、
在日米軍の立ち退きを、あらゆるメディアを通じて糾弾していた矢先の出来事だった。
誰の目にも犯人は誰なのかは明らかな事件だったのだが、
日本政府は不気味な沈黙をしていた。
政府としての見解を一切示さないどころか、会見さえ開かなかった。
俺はちょっと考えているフリをしながら
美和の髪の毛を何度も撫でる。
「まあ、そうすぐには南米サイド側に付くとはならないとこもあるのでしょうね。
 実際アメリカ軍はまだ半分は残っているわけだし・・・・。」

ここ二十年程で在日米軍の数は2万人程に減らされ、
各地にある在日米軍の基地も移転、解体に追い込まれていた。
もちろんその先鋒はブラジルである。
沖縄にある在日米軍基地はすでに全てのアメリカ軍は立ち退き、
膨大な数のブラジル軍がその跡地を接収して、
さらに強大な人類史上見たことのない巨大な要塞を築いた。
沖縄在住の日本人は全員退去を強いられて
沖縄は事実上その全てをブラジルに占領されていた。
その矢先の駐日大使の殺害である。
強大な二国間の間に挟まれ、身動きができないというのがわが国日本の実情だろう。
お隣の朝鮮ほどではないが、
日本は九州と本州を分断されて、その行き来が年々厳しくなってきている。

「パパ、パパ!」
その辺りを走り回っていた桜子が息を切らしてこちらへ来る。
「あたしね、和子おばちゃんにお小遣いをもらったよ」
ニコニコと笑いながら桜子は言った。
「そう、良かったね。お礼はちゃんと言えたかい?」
それを潮にとなりにいた妻の親戚は立ち上がり、
俺は彼に軽く会釈をした。
桜子の声に美和は目を覚まし、
キョロキョロと眠そうに目を動かしたが、
やがて俺と目が合うとにっこりと笑いそして起き上がった。
「美和ちゃん 遊ぼ」
桜子は美和の手を引いて、妻がいる台所のほうへ遠ざかっていく。
俺は立ち上がり、皆々が談笑している後ろをそっと歩き、
座敷を出た。
暗い納戸を抜けて縁側のある長い廊下に出る。
ちょっとした高台に建っている家だから一段下がった場所に
隣の家の屋根が見えた。
俺はポケットから煙草を取り出し火をつけた。
吹き出した煙は中空に浮かんで、行き場を無くした竜のように
くねり、そして空へ吸い込まれるように消えていった。

その見上げた空に幻覚が見えた、
と思った矢先遥か遠くから爆発音が聞こえた。
目の前には見たことのない飛行物体が、
物理学上不可能と思われる動きをしながら飛び回り、
時折紫色の光線を出している。
かなり低空を飛んでいるのか、ハッキリと機体が見える。
翼もない立方体はジュラルミンのような金属とも
思えるが、微かにその全体は発光している。
幻覚では無くその立方体は飛行している。
そして物凄いスピードで飛び去っていった。
「・・・・・・・・・・・・・・。」
絶句してしばらくは何事も無いように俺は煙草を吸い続けた。
何なんだ、今のはなんなんだ。
UFO?いやどう見ても今のは地球で製造されたものだと
俺は直感していた。
が、その形状、動きと共にまったく未知の飛行体だった。
あまりのショックに俺は呆然として空を見上げた。
その空へ今度はほぼ俺の真上に
またその異様な物体はやってきた。
そしてこの異常事態を俺に現実として認識させてくれたのは
日の丸をつけた日本の戦闘機だった。
「戦争だ・・・・・」
目の前で繰り広げられる空中戦は
いつか見た映画のCGのようにも見えたが、
違いはすぐに体感できた。
空に浮かぶその異様なカタチの立方体から
何本もの紫の光線が一斉に放たれたのを見たとき、
今度は物凄い地響きと共に
家が揺れた。そのうちの一本の光線は戦闘機を貫いて爆発、
上空に巨大な炎が立ち上がり、花火のように落ちてくる。
光線が地上に向けられ、地上に達するや凄まじい爆発を
おこす。思考停止状態から我を取り戻した俺は
わが子を守るべく、座敷へと戻った。
座敷の襖を開けると、全員が放心して開け放たれた窓を見上げていた。
その間にも家は揺れ、地響きは止まらない。
皆無言だった。
均衡を破ったのは、100メートル程前に建っている通りを挟んだ場所に建っている
ビルに光線が直撃して爆音と共に崩れ始めたときだった。
桜子が俺に飛びついてきて、美和がギャーと喉が裂けるように泣き始めた。
妻の美智子が俺に駆け寄る。
「あなた、あなた」
俺は美和を背中にくくり付けて桜子の手を硬く握り、
「落ち着け」
と美智子に言ったが恐怖で気を失いそうだった。
もう今にもあの紫の光線がこの家を直撃するかと思うと
生きた心地がしない。
かろうじて醜態を晒さないでいたのは
目の前の美智子の俺を頼りきった顔だった。
幸いにも攻撃はやみ、空を見上げると
例の飛行体は影も形もなかった。
「ここを出よう!」
誰かが大声で叫んだ。
先ほどの縁側に皆で向かうと、そこには火の海が広がっている。
俺達の家がまるで嘘のように焼け残っているが
そこには見渡す限りの焼け野原が広がっている。
「こっちはダメだ、大通りの方へ行こう、さあ早く!」
声の主が誰かも分からぬまま俺達はまた移動を始めた。
通りに面した出口から外へ出ると先ほど直撃を受けたビル以外は
無事だったらしく、まだなんとか逃げる場所はありそうだった。
そして俺達は列になって少し坂になっている大通りを下り始めた。
すると向こうから大勢の人々がやってくる。
近づくに連れて彼らがボロボロに焼け爛れているのが分かった。
自分達が逃げようとしている方角から、逃げてくる人達を見たとき、
またしても俺は絶望と恐怖に駆られた。
何処に逃げれば良いのか。
俺達は来た道を引き返して何も言わずに
朦朧としながら歩いていた。

すると、近くの基地から派遣されてきたのか自衛隊の装甲車が
何台か停まっているのが見えた。
装甲車の上では機関銃を持った自衛官が声を張り上げている。
近づくに連れてそれははっきりと俺の耳に響いた。
「アメリカ軍が新兵器による攻撃を世界各国で同時に展開している
 攻撃されているのは主にアジア、南米の有色人種の各国で、
 わが国もブラジルと連携の上、これに対抗すべく自衛隊を
 総動員している!」

俺は傍らにいる美智子の手を握り締めた。


っとこんな夢を見た。小説風にしてみたが、
だいたいこんな感じの夢だった。
攻撃されるときの迫力が今まで見たことのないものだったので、
珍しく詳細を忘れなかった。
いやぁ~怖かった~。
 

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 [日々の体験]

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家族でホタルを見に行った。
穴場のスポットだったらしく、地図もなく、
ホームページの道案内の文章を片手に。
単線のローカルな佇まいの駅を降りて、
線路沿いにベビーカーを押しながら歩いていく。
程よく日も暮れて、到着までに丁度暗くなりそうな
絶妙なタイミングで僕らは歩いていく。
自宅を出るときに会った、上の階に住んでいる方に
「ホタルを見に行ってきます」
と言った自分になんだか風流を感じながら(笑)
ただホタルを見に行く為だけに出かけるのもいいなぁ
出かけたからといって必ずしもホタルと出会えるかも
わからない、そんな不確かなのもまたいいなぁ
そんなことを思った。
踏み切りを超えて、坂を下って上がって右に曲がって、
そんな大雑把な道案内を読みながら、
これで大丈夫なのかと丁度迷いかけたとき、
地元の人なのか、曲がるべきところに何人か立っておられて
そこに小さな案内看板もあった。
「ホタルよりももっとおもしろいものがあるよ」
一人の初老の男性が僕に話しかけてきた。
なんですか、と僕らが近寄るとそこには一匹のアライグマがいた。
魚の網のようなもので捕獲されている。
僕は思わず、狸ですかと言ってしまったが、
網を持っていた男性がアライグマだと教えてくれた。
二言三言、会話を重ねて僕らはホタルを見るべく先を急いだ。
短い会話だったが、僕は非常に心地よかった。
イニシアチブを取り合うわけでなく、テリトリーを奪い合うのでなく、
なにかを探りあうわけでないその短い会話は
なにかホントに心地よかった。

「あっホタル」
と妻が言った。最初は見えなくてしばらく目を凝らしていた。
すると微かな優しい光が飛んでいるのがはっきり見えた。
幼い頃、父の田舎で見た風景を思い出しながら娘に
「ホタルだよ」
と言った。娘はホタルの小さい明かりよりも、周りの暗闇の方にインパクトを
感じていたようで最初はあまり反応を示さなかったが
徐々に慣れてきたようで、ホタルを眺めていた。
暗闇の田んぼを抜けて、森に入ってしばらくいくと
そこは「隠し里」なんていうネーミングがぴったりの場所だった。
そしてそこにはたくさんのホタルが飛んでいた。
その暗闇に光る小さなホタルの光は、
その小ささがよりいっそう夏の夜を際立たせていた。
小さいからこそ良いのだ。
そんなことを思いながら、僕らは家路に着いた。
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